"身体で描いた詩のような、卓越した表現"
『異邦の魚』は、劇團ノットルが2022年より3年間にわたり手がけた、世界各地に在住する韓國人ディアスポラの旅路をたどる創作プロジェクト、ディアスポラ·シリ一ズ3部作の一作目の作品です。
独自の身体的·感覺的表現で愼重なリサ?チをもとにした数多くの作品を上演してきた劇團ノットルが、今この時代に語られるべきテーマとして着目した歷史の中に埋もれてきた出来事を、アートを介して同時代を生きる人々に投げかけます。
在日韓國人に焦点を當てた『異邦の魚』の制作は、1948年の濟州島四·三事件から命を守るために日本へ亡命してきた人々の足跡をたどるリサーチから始まりました。
濟州島でのリサーチでは証言者へのインタビュー、メモリアルサイトやアーカイブ施設の訪問の他に、当時の過酷な狀況を少しでも追体験すべく行った小さな漁船での5時間におよぶ航海や、独自の文化的背景の理解のために、土地に根ざした海女でもあるシャーマンによる伝統的な歌のレッスンなども体験しました。
済州島出身者が多く居住する生野区を中心とした大阪でのリサーチでは、高齡者施設の訪問や地域を步くことで出会ったコミュニティとの交流などを通して、在日第一世代を含む人々へのインタビューを行いました。少女時代に密航者として鶴橋に亡命してきて以来、島には帰っていないという80代のハルモニの話は、多くの辛辣な経験をしながらも、前向きに明るく人生を生き拔いてきた逞しさにあふれていました。 |